[Smoke Potion]応募まで
※注意!記事長いです。

数週間悩んだというのがおおげさでなく本当のことで
久々にこんなに悩むかってくらい悩んだ話しだったので
自分のために、[Smoke Potion]応募までを少し細かめに記録しておこうと思います。

◇初期段階まで

コンテストを知ったのが11月20日頃、ゆなさんのコメントで知りました。
宣伝本配られてるのは見たけど中身しっかりと読んでなかったんですよね。
その後宣伝本配っていたスズカケさんに会ったのが約1週間後。

私はもともとコンテストには参加しない主義でした。
昔のIONAさんの瑞穂文学賞も知ってたけど一度も参加したことがない。
コンテストって何に向けてどうしたらいいか見えないし、
変な邪念みたいのが入って自分がおかしな方向に行くのが予想つくから
それだったら最初から出さないと決めておこうと思っていた。

でも誘われたし、昔はやってない新しいことやってみようかなと思ってた時期なので
コンテスト参加しようと決めて、なんとなく考えていたものを書き始めました。

書き始めた順番で行くと
クリスマス本
ブログに掲載した"誕生日おめでとう"
Smoke Potion
消しゴム

という感じ。

私はメモに思いついたことどんどん書いて、そこから話しを膨らませていくのですが
Smoke Potionについては
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アルケミ修行中  オトコ
病弱  オンナ
・ライキュームのどっか人のこなさそうな場所で寝込んでいるオンナ
・オトコは新たな薬を開発したいと思っている。
・オンナはもう命が長くないだろうと実験台になるという
・インビジPOTができた理由
・彼女は今も自分の近くにいる。ただPOTの効果が消えずにいるだけ。
残りの人生かけて、新たな薬を開発する

---
と書かれていました。

そこからインビジPOTではなく
誕生日おめでとう書いてた時に調べてたスモークボムをきっかけに
書き出しはクリスマス本でやろうと思っていたことの違うパターンを使ったという感じ。

最初は悲恋を想像していたようです。
最後の視点変更もなく、最後までオトコ視点の形です。
オトコはもっと優しい感じでした。

出だしの部分は、話の一番盛り上がりと思われる部分を最初に持ってくることにしようと
最初から決めていました。
ただ、普通の文章だと興味はひかないと思うので、色々興味持ちそうな言葉を
考えたあげくのアノ冒頭です。

最初に書いた最後の部分こんな感じでした。
最後以外はだいたい応募作と近い形です。
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そして、彼女は今も俺のベッドにいる。
俺にはわかる。
風が吹くと彼女の微かな甘い香りがベッドのほうからしてくるのだ。
彼女は俺の言ったとおりに、体を動かさずに薬品が切れるのを待っているのだから、
俺も彼女が現れるまでこれからもずっと待つつもりだ。

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で、書いてみて、これおもしろいか?と。
オトコから見たら自分を犠牲にしてくれたオンナになるかもしれないけど、
オンナは意図が合って、そうしてたはず。
少しずつプライベートを見せたり、忍者らしくない香りを香らせていたりしてたけど
オンナは気を許していたのか?
男が香りに気づいていたことも知っていただろう。
あえて気を許しているように見せていたのでは?
忍者に戻るぎりぎりの選択は残しつつ普通のオンナとして接していただろう。
では最後、オンナはオンナのままだったのか?

みたいなよくわかんないことを考えつつ、
そういうオンナの心理が全く出てこない普通の話しになっていた。
逆に載せようとすると1冊に収まらなくて、これはだめだなーって感じになっていた。

12月の頭から1月くらいまでの約1ヶ月はずっと思いつかなくて
週に何度か桜にログインしては、読んで悩んでやっぱ思いつかないを繰り返していました。




◇過去の作品に手をつける

途中で諦めて、別の話しを書きました。
でも最初から書く気力はなく、休止する前最後に書いていた話しをちょっと編集してみることに。
私はこの話がとても好きです。
書きたいテーマがはっきりしてて、それが表れてる気がするから。

これも明るい話しではないかもしれないけど、
[Smoke Potion]よりはコンテスト向きだろうと思っていました。

でも、過去作はいいと思うけど、ここで過去のを出す必要があるのか?とさらに悩むことになります。
新しいのを出したいけど出せるような形になってない。

そしてある時期から漠然とコンテスト用として考えても何も思いつかないので
仮想読者をたてて、その人が好みそうな方向にすることにしました。
前にDistorted Loveの話しをしていたことを思い出して、
[Smoke Potion]をそれに近い方向にもってくことにした。
最後はオンナの気持ちをわかるようにしたほうがいいし、
そうするには視点変更が必要だと思った。
それが1月入ってから。

◇過去 vs 現在

最低限伝わるように書けたかなと思える内容にはなったけど
じゃあ、過去作よりもよくなったか?と言われると…。
やっぱり最初の"こういうのが書きたい、だから書く"から始まってない分
[Smoke Potion]に何を感じればいいのかよくわからないのが原因だと思う。
コンテスト向けに書くとこうなっちゃうよなーと思い、悩む。
普通に売る本であればこれで全然OKなんだけど、
コンテストとして考えるとわかりやすいテーマ性がある方がいいのでは…。

過去のと現在のどっちにしようとさらに悩み続けます。

そしてコンテスト締切1日前かな。
もうこういう風に悩むからコンテスト苦手なんだよ!
そもそもコンテスト出さないって決めてたんだからやっぱ出すのやめようかなとまで
思い始めてた頃、すごく良い言葉をもらいました。

「色んな人が集まって読んでくれるんだから、読んで欲しい方を出せばいい」

こんな感じの言葉だったと思います。
ああ、そうか。
私は変にコンテストを意識してたんだなと気づきます。
読んでほしい方と言われたら、それは新しいほう。
新しいこと色々詰め込んだ新しいほう。
これで[Smoke Potion]を出すことに決めました。

決めたとは言いつつ、心が落ち着かないので
落ち着く為に一度両方の話しから離れて、
そして締切数時間前から最終の見直しをしたのでした。

一度ずっと悩んでいたことから離れる時間を作れた分
締切の時にはもう迷わず、落ち着いていました。

そんな感じで色んな言葉やきっかけをもらって今に落ち着けて
大変だったけど面白かったなーと思う。

いっぱい悩んだけど、こっちにしてよかったなー。
過去の方で応募していたらきっと今も心は晴れてなかったでしょう。
最後まで迷った過去作は販売したいなと思います。
もし覚えていたら、ぜひ[Smoke Potion]と読み比べてみていただければなと思います。

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こうやって書いてみると話を書くのに、
"純粋に書きたいから書いてる"じゃなくて色々小細工して考えてるってのがばれてしまう感じ。
たまにはいいか。

今回はひっさしぶりにここまで悩むかーってほど悩んだので逆におもしろくて
提出してから忘れる前に早く今回の悩んだ経緯が書きたくてしょうがなかった。
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by Kirill_Books | 2014-01-21 03:06 | 綴られたモノ


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