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4.幽霊 ルーンブック 師匠

酒場でのいろんな話しを思い出し、夜風に当たりながら帰ってきた夜。
「酒場で楽しげに、自分の師匠の話をしてた人がいたっけなあ。」
私には師匠がいない。
もちろん、まだなにを勉強しようと決めてないまま
とにかく先立つものがないといけないので矢を作っている生活。
師匠がいないのも当たり前だ。

まだ自分が何になりたいのかがわからない。
このまま職人として生きていくのか、
魔法を覚えたいのか、戦士になってみたいのか。
それとも・・・・。

今はまだ生活に必要なことを覚えるので精一杯。
その中でだんだんこれがやりたいって思えていくのかな。
それで、尊敬できる師匠に会えたらいいけど
まだ今はいろんな人に会っていろんなことを知る時期。

そんなことを考えながら家に着くと。
ふわっと
あの、またいやーな予感がした。
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「幽霊・・・・。」
この前のようなあんな怖い夢を見るのはいやだ。
しかも師匠って今私が考えていたこと・・・。

きっと家で寝なければ夢も見ないだろう。
そう思って、数日宿屋を渡り歩いた。
しかし、そんな生活も長くは続けられず、色々荷物も増えてきたので一度家に帰る。

久しぶりの我が家。
小さいながらもやはり居心地はいい。
寝てるといっても慣れてない宿屋、少し寝不足気味だ。
椅子に座ったとたん、眠気が襲う。
いつもなら、こんなときに眠くなるはずないのに。
がんばったけど、寝るのを我慢するのは・・・たぶん・・・む・・・・り・・・。

いつかまた会える
2006/6/13



怖い話ではなかったな・・・・。

出会いがあれば別れもある。
でも、この世界に生きている限り、いつか会える。
そう考えていれば悲しくはない。

今酒場で出会ってる人たちともいつか別れるときがくるのかな。
・・・・なんて。
出会ったばかりでそんなこと考えるなんて。
今はただ出会った人たちといろんな話をしてもっともっと楽しみたい。
たくさんの思い出を作りたい。

師匠か。
別に、戦い方を教わらなくても、同じ職業じゃなくても。
この世界にすでに生きて、私の知らないことを教えてくれる
全ての人が師匠だよな。
そう思った。
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by Kirill_Books | 2006-06-13 23:41 | Kirillと不思議な本 | Comments(0)

Ultima Online 瑞穂シャードでUO小説書いて本屋をやってたりするキリルの話だったりなかったり。


by Kirill_Books