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クリスマスまであと何日? Mission3
そーっとドアを開けて、できるだけ音を立てないように家に入る。
自分の家なのにこんなことをするのは、あの人に気づかれないようになんだけど…。
「…やっと見つけたわよ」
「ひっ…」
すっぽりフードをかぶった人が部屋の木が茂ってる、くらーいところから出てきた。
一瞬気を失いそうになるほどびっくりしたけど、セシリアさんでしょっ!
「いや、あの最近忙しくて、ね。うん、なかなか帰って来れなくてねー」
なんとかごまかしてみたんだけど、さすがセシリアさんには通じないようだ。
「ふーん、忙しかったの?遊び歩いてるって噂で聞いたけど?」
ちょっと、誰がそんなことを…。
「さ、ほらこの前の続きよね、宿題やってあるわよ、ほらほら書庫に行こう」
都合の悪いときは話を変えるに限るっ。

納得いってなさそうなセシリアさんを書庫に連れて行って、私は本を出した。
「この前の続きで、えーとあらすじを考えてくるって約束よね」
「そうそう、楽しそうなのと病んでそうなので二つ」
病んでそうって、やっぱり遅れたの怒ってるのね。
「楽しそうなのと、自然に思いついたのでしょっ。二方向考えてますよー。
ただ、ゆるーくだからね。あらすじでがっちり作っちゃうのは好きじゃないんだ。
書いてるうちに違う方向にいったっていいじゃない?」

ここらへんは前回も話したからセシリアさんも納得済み。
ではまずは、自然に思いついたほうから。


クリスマス時期のケーキ屋さんの話。
クリスマスケーキの予約を受け付けてる中で、受付最後のお客さんがくる。
お客さんは自分で作ったチョコレートを使ってケーキを作ってほしいって、
チョコレートだけおいていく。
しかもそのケーキをある場所にいるある人に届けてほしいというのだ。
さて、その場所というのは…。


「ぜっんぜんわかんないけど」
そりゃそうでしょう、肝心なところは抜かして書いてるから。
「でも全部わかっちゃったらおもしろくないじゃん!」
「これじゃ楽しいのか楽しくないのかわかんないけど?」
「んー、楽しいというより、ほんわかさせたいというか
ほんわかさせてあげなきゃかわいそうというか…」

「誰にかわいそうなのよ」
「い、いろいろあんのよ!まぁようするに別の話と少しつながりがあるのよね、これ」
「それ伏線回収できてないから、別の話にもってきてるだけじゃないの」
「…ちがいます。そういうこと言う人にはもう話しませんよ?」
「ま、そういうことにしておきましょ。で、なんのキーワードをみて考えたの?」
「ケーキ 予約 家族 笑顔 ここらへんかな。
ケーキと予約でワンセットをどの方向に向けようと考えて、
家族と笑顔セットの方向に向けることにして。
で、どうやったらそっち方向に行くかなと考えたって感じ」

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「うーん、あらすじの考え方がイマイチわからないわね。まぁいいわ、もうひとつのほうは?」
「はいはい、そっちはねぇ。むずかしいんだよなー」
「やっぱりまだほんわかな話は書けないと。苦労してんのね」
セシリアさん、私にそういうキャラをつけようとするのはやめてください!
「どうしてもほんわか系を考えようとするとわざとらしくなっちゃうというか、
考えて作りましたって感じになるのよねー」

「いいじゃない、考えたんだもの」
「そうなんだけど、そうじゃないというか無理やり作りましたって感じの流れってわかるじゃない?
無理やり曲げてみましたって感じの奴」

「それはどんな話でも思う人は思うと思うけど?」
まぁ、そうなんだけどこれも自己満足っていうのかなー。



クリスマスの朝、女の子が家にあるツリーのてっぺんにつける星を探しにいく話。
海にあるのかな?
お店に売ってるのかな?
マラスにあるのかな?
星ってなんだろう?
女の子がいろんな人に話を聞いたり探したりして見つける。


「まった、あいまいというか適当な話ね」
適当とはなんてことを!
「最初のきっかけはこのくらいアバウトでいいんです!
大筋は決まってるんだから、そこから答えは何にしようとか、考えるんだよ。
ツリーに飾るならピカピカしてればいいのか、きれいだったらいいのか、
そういうことを考えるお話なのです」

「ふーん。なんかちょっと精神論的な小難しい感じになりそうなわけね」
さすがセシリアさん、きっつい一言を言ってくれますね。
「わかってるんです。意識しないとすぐそういう方向になっちゃうのが私の悪い癖です」
自分も最初は答えがわからなくて、書いていくうちに自分の考えも明確になっていくような
そういう自分の気持ち整理型のものが多いからなんだろうな。

「で、この話考えてるときに、一つ気づいたんですけどね」
「なに?」
実は結構前に気づいてどうしようかと思ってたことがあったんだ。
「前回30個書いたじゃないですか。二度出てくる言葉があったんですよねぇ」
しっかしやったと言いながら、最後はかなりしぼりだした感満載。
「あ、ほんとだ。しょうがない、今回は許してあげましょう。
無理な宿題に付き合ってくれてるんだし」


「そういえば、セシリアさんも色々考えたりしてたじゃないですか。あれはどうなったんですか?」
うーん、と少し考えてからセシリアさんは本を取り出し、パラパラとめくっていた。
「どうしても去年のクリスマスがダントツにおもしろかったから、
クリスマスと思うと去年のことしか思いつかないのよねー」

「そんな楽しいクリスマスを過ごしたのなら、それを書けばいいじゃないですか」
「それじゃただの日記じゃない。それに私書くのうまくないし、いやよ」
「違います!上手いか上手くないかじゃなくて、書きたいか書きたくないかなのですよ。
セシリアさんが書きたいと思うなら書いたらいいんです。それが日記っぽくてもどうでも。
上手いか下手かは関係ないです」

「でも恥ずかしいじゃない、人に見られたらどうすんの」
「そんな、書いて見せたくないなら見せなきゃいいし、
誰かに読んでみてほしいと思ったら見せればいいだけじゃないですか。
何を不思議なことを…。
書いたら必ず見せなきゃいけないわけじゃないんですよ?
現に私だって、書き途中だったり書いたけど誰にも見せてないのとかありますし。
書くのも自由、見せるのも自由。
だから書きたいと思ったら書いてみて、その後はそれから考えればいいんじゃないですか?」

セシリアさんはふむ、と言いながら自分の本を見ていた。
書く人が増えて、いろんな人の本が読めるようになるのはうれしいことだけど、
それよりもまず、書いてみようかなと思う人が増えれば良いと思うのだ。

「まだ話の考え方とかそういうのがよくわかんないのよね」
セシリアさんはまだ色々考えてるみたい。
「私のやり方でよければ話すので、なんでも聞いてください」
「そうねぇ」
考え方や書き方は人それぞれだけど
膨らませ方とか考えるきっかけのひとつの方法としてなら話すことができる。

そして、セシリアさんとどうやって話しを考えていくのかという話になっていった。
今夜は長そうだけど、少し興味をもって聞いてくれる
セシリアさんをうれしく思ったり思わなかったり。
セシリアさんがPKだってのを忘れてしまいそうだ、というかすっかり忘れてた。
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by Kirill_Books | 2008-11-24 23:47 | 綴られたモノ
クリスマスまであと何日? Mission2
またもやセシリアさんは書庫で私を待っていた。
今日は目の前にノートを置きぶつぶつ言って、私が来たことにも気づかない。
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「セ、セシリアさん?あれもう一週間たったっけ?」
「おかえり。私も考えてみようと思ってここに来たんだけど、結構難しい」
それでノートに向かってうんうん唸ってたのか。
「キリルはもう考えたの?」
うん、と返事をして私は自分の部屋からノートを持って書庫に戻った。
「かなりきつかったけど、なんとか30個考えたよ」
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「本当に考えたのね。これ考えるのにどのくらいかかった?」
私は腕組みをして思い出していた。
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「そうねぇ、一日に一気に考えたんじゃなくて毎日少しずつ。
変に考え込んでも良いの思いつかないし、とにかく何でも書いたよ」

ぱらぱらページをめくるセシリアさんは、少しニヤっとして私を見た。
「本当に何でも書いたみたいね。クリスマスと関係ないのもいっぱい書いてるわよ」
そう言って、何個かの言葉を読み上げた。
「例えばアクセサリー 宝石 ガーデニング 種 ね?
アクセサリーや宝石はいいわよ、なんとなくわかるもの。
でも種ってなによ、種って。しかも血とか…」

「ここのとこで書いてる言葉は、どんどん連想していって出た言葉なの」
クリスマスから連想する言葉って約束だったからルール違反かもしれないけど、
芋づる式にぱっと見は関係なさそうな言葉でも、
並べてみると意外なものが見えてくることもあるのだ。
「えっとね。まずケーキを思いついたの。
で、絶対食べたいケーキは予約して確実に買いたいじゃない?で、次に予約ね。
そして、他に予約するものってあるかなって考えたのね」

クリスマスパーティに行くために、とびきりのドレスやアクセサリー予約する。
アクセサリーを作るために、宝石を調達する。
プレゼントに新しい種を探したり、植物を育ててみる。
「どれもプレゼントって言葉を間に挟むとクリスマスに絡められる言葉よ」
「なんかこじつけみたいね」
「ほ、ほら例えばね。クリスマスにプレゼントって花をもらうとうれしいでしょ?
これを渡したいって種から探して育てて、相手が持ってきてくれてるとしたらうれしいでしょ?」

「う、うん」
「じゃあ、相手がプレゼントを用意するまでの話を書いたとしても、
クリスマスの話になるよね?
種取るまでの戦いの話だったとしても!」

「うーん…そういうもの?」
「そういうものよ!」
クリスマスだからサンタが出てきてトナカイが出てきてって、そんな話ばかりじゃない。
日常の中の一日、クリスマスの日だからこそ考えられる話もあれば、
日常の中の一日だからこそ、いつでも起こりえることにエッセンスとして
クリスマスらしい何かを少しだけ入れる、そんなことでもいいんじゃないかと思う。

「じゃあ、血ってのもそう?」
「それはサンタ→赤→血ね。
こういうのはね間違いはないんだから、どんどん出したほうがいいんです。
思わぬ組み合わせで、簡単に思いつかなかった話が考え付くかもしれないじゃん」

「クリスマスってしばりはあるけど、気にせずに考えていけば良いって事ね。
でもそれって意外と難しいよ」

いきなり出せといわれても無理だろう、その気持ちはわかる。
「そういうときは、自分が今まで過ごしてきたクリスマスを思い出してみるといいよ。
こんな出来事あったなとか、こんなプレゼントあったなとか」

「なるほど」
「去年のことだけ思い出すんじゃなくてね、
4,5年分のクリスマスを思い出せる言葉を出して、それを混ぜてしまえばいいの。
友達から聞いた話でもいいのよ」

「うーん、言いたいことはなんとなくわかるんだけど」
「慣れもあるし、誰でもこういう言葉から考えるわけじゃないからね。これはただの一例」
最初から新しいことを考えようと思わなくていい。
もしこうだったら?とかあのときこうなってたら?という
パラレルワールドみたいなとこから考え付いたりもするものだ。
「慣れるまでは自分が考えやすいやり方がどんなものなのか、
色々試してみるといいんだよ。
私も今はこうやってるけど、それが一番自分にあってるかどうかはわからないしさ。
そういう試行錯誤もおもしろいってわけよ」


「ふーん。で、キリルはどうするの?その言葉の中から考えるの?」
そう言われると、ちょっと困る。
とにかく30個出すことを考えていたから、
まだ話のあらすじを考えるところまで余裕がなかった。
「そうね、こっから考えないといけないんだけど、
最初はどういう感じの話にしようかを考えるかな」

「どういう感じって?」
「ほら、楽しい話にしようかなーとか、悲しい感じがいいかなーとかそういうのよ」
「ようするに話の雰囲気を決めてから考えていくと」
「だいたいは最初に思ってたのとは違う感じになっちゃうんだけどね。
でも雰囲気を決めてから考えるほうが私は色々イメージしやすいかな」

「言葉を見てるだけで話が浮かぶわけじゃないものね。
目的地は決めて歩くけど、色々寄り道して別の場所がおもしろそうなら
そっちに行っても良いと、そういうことね」

「そうそう、基本は何でもありだけど、逆に自由すぎたらどうしていいか
わからないときもあるじゃない?だからある程度決めとくのよ。
でもそれで縛っちゃわないようにね」

セシリアさんはもう一度ノートを見て、他にも思いつかないか考えてるようだった。
書いては消し、書いては消ししながら心の中に思い描いてるそれは、
きっといい思い出なのだろう。
「キリルは今回どういう話にしようと思ってるの?」
「クリスマスくらいほんわかちっくな話がいいなとは思うけど…」
「思うけど?」
「最近そういう話って難しい」
「病んでるんじゃないかと疑いたくなるような話とか書いてるわよね」
セシリアさんはちょうど私の本が入っている本棚のほうをちらっと見てから、
私をかわいそうな子を見るような目で見た。
「や、病んでる…?なんだろう、前はほんわかっぽいのしか書けなかったのに」
「きっと波があるのね、そういう波が。それに逆らっちゃうと逆に思いつかないんじゃない?」
セシリアさんの言うとおり。
流れと逆の話を書こうとすると、思いつくまでにかなりの時間がかかる。
「でもクリスマスくらいはね。幸せそうな話が書ければ…いいんだけど…」
「自信がないと」
「ないねぇ…」
「じゃあ、ほんわかちっくな話と自然に任せた場合に思いつく話と二通り考えてみてよ」
「え…また宿題ですか?」
「だって結局書かなきゃいけないんだから、ね。
簡単なあらすじみたいなもんでいいし、
それじゃなきゃ書いちゃダメってわけでもないからさー」

わかりました、わかりました。


Mission2:あらすじを二方向考えてみること。

なんだかんだ言って、かなりセシリアさんにノせられてる気がする。
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by Kirill_Books | 2008-11-11 00:06 | 綴られたモノ
クリスマスまであと何日? Mission1
もう11月。
世間ではようやくハロウィンが始まったような
不思議な季節感満載なブリタニアですが、これだけは忘れられません。
そうです、クリスマスまで約2ヶ月!

旬の素材をその季節に味わうように
流行の服をいち早く買い求めるように
その季節にあった話を書きたい!と思うのです。

街が雪に覆われて、クリスマスツリーが点灯し、
クリスマスプレゼントが配られる頃に
"クリスマスの話書こうかな…"なんて思い始めるのもいいですが
早めに考え始めて気持ちからクリスマスに染まっていくのもいいんじゃない?

そんなことを考え始めていた11月のある日。
この日がクリスマスまでの2ヶ月を決めることになろうとは、
大急ぎで家に帰ってきた私には、まだ予測できていなかった…。

◇ ◇ ◇


大急ぎで打ち合わせを終わらせ、家に飛び込んだのが深夜0時を軽く越えた頃。
「ごっめーん」
扉を開け、大きな声で叫んでから相手を探すと、2階の書庫にいた。
テーブルの上に置いてあるバナナを食べようとしていた彼女は、私の方を見て手を振った。
「遅かったね、そんなに盛り上がったの?」
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実は彼女と会う前に、MBFの打ち合わせをしていたのだった。
「盛り上がったというか、新しい企画できないかなって話していたんだよね。
やりたいことを実現するのって結構大変だなと感じてるとこ」

彼女は物書きとしての私に、意見や感想を言ってくれる数少ない友人。
生きてる道も考え方も全然違うけど、お互いその違いを理解した上で意見を言い合えるから、
たまに会うといろんな話が聞けてとても参考になる。
実は今回も打ち合わせをしてる途中に、相談したいと思って呼び出したのだ。
「クリスマスをテーマに何かできないかなーって言ってたんだけどね」
それからさっきまで話し合っていた内容をかいつまんで説明した。
「ふーん、色々あるのねぇ」
何かやりたい、どうにかしたい。
気持ちはあるけど、それをどう具現化したらいいのかわからない。

「私、キリルの書いたクリスマスの本読みたいかな」
彼女、セシリアさんは立ち上がり書庫の本をパラパラ読みながら言った。
「で、どうやって話を作っていくかってちょっと知ってみたい」
「どうやってって、言われてもなぁ。なんとなーく思いついて、書いてるだけだから」
いざ順序だてて考えると、話を考えるスタートってどこにあるかわかんない。
ぼーっとしてたら急に思いつくこともあるし、
思いついたと思って書いても、最終的には全然違う話になるときもあるし。
「だから、それを出来るだけ細かく知りたいのよ。
話を書いてる人が、どういうきっかけで話を思いついてるのか、そういうのが知りたい」
「ふーん…。それって聞いておもしろいかな」
「私は知りたいと思うから、世の中には大勢じゃなくても、少しはいると思うけど」
セシリアさんにそんなこと言われて、ちょっとやる気が出てきた。
「じゃあ、やってみよっかなー。まず最初に何しようかなぁ」
話を作るとき、私はあまりメモしない。
ボーっとしながら頭の中で色々考えて、よし!って思ったときに本に書き出す。
でも、よし!って思ったときにはもうすでに結構話作りの中盤以降に入っているから、
その頭の中でぐるぐる考えてることを文字にしなきゃいけないということで。
「本書くときって、最初何考えるの?」
「そうねぇ、まずはクリスマスから連想することを思い浮かべるかな」
「どのくらい?」
「どのくらい…うーん、それはわかんない。数えたことないもの」
頭に浮かんではぽっと消えるものを毎回数えてたりなんかしない。
「じゃあ、また来るからさ、そのクリスマスをテーマで思い浮かんだ言葉30個くらい書いといてよ」
一瞬書庫の空気が止まる。
「さ、さんじゅっっっこおおおおっっ!」
「少ない?」
「いやいやいやいや、十分。もう十分すぎるって!」
「じゃあ、多い?もっと少なくていいの?」
「え、いや…どうだろ、自分でもわかんない」
「じゃあ、とりあえず30でそれ見せてよ。
キリルがクリスマスから何イメージしてどんな言葉が浮かぶのか。
別に笑い狙ったみたいなのはいらないからね。普通に考えていいからね」

こんなところで笑いを狙いたくないです・・・。
「考えられなかったら…?」
「赤くなってもらおうかな」
ご、ごめんなさい、それは嫌です!
首からちらりと見える赤い髑髏のタトゥがここぞとばかりに、目に入る。
本好きのPK、セシリアさん。
私、セシリアさんは好きだし、PKに偏見もないけど、自分がなるのはいやです!
「物書きPKてのも流行ると思うよ。必ず死体に本入れとけば、有名になれるじゃん」
いやです!第一どうして私が必ず負ける想定の話になるんですか!
「殺した相手の本を書く物書きPKもいいな」
「それ、この前書きたいなって話したストーリーじゃないですか!」
「じゃあ、書く前に自分がなれば、ね。体を張った取材みたいでいいじゃん」

こうして、クリスマスまでにクリスマステーマの本を書くこと。
その本がどうやって出来ていくのかを、セシリアさんに話すことになった。



Mission1:クリスマスから連想する言葉を30個出すこと。

次に会うのは1週間後になった。
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by Kirill_Books | 2008-11-04 16:15 | 綴られたモノ
[読々]アンフェアな月
懐かしいですね、アンフェア。


アンフェアな月    秦 建日子



小説よりシナリオライターのほうが先の方のようです。
効果を狙いたいところでのページの使い方というか、
背景色の変更や、フォントサイズの使い方が柔軟なところが好きです。

ほとんどドラマを観ていなくても、篠原涼子の雪平さんは強烈に印象があるので
読んでる間中、篠原涼子が頭の中にいます。
でもそこまで印象に残るということは、きっとイメージにぴったりだったのでしょう。
乳児誘拐の話ですが、それだけでは終わらないのは
読み始めてからすぐわかります。
場面展開が多く、これは誰が話しているのか?
さっきの続きなのか、別の人なのか?
ぱっとわからないときが何度かありました。

あえて、犯人をわかりづらく名前で書かないし、
そうするように他の人もあえてそう書かなければならないから
仕方ないのかもしれません。
章が変わる=場面転換 というのは基本中の基本なのかな。
誰も教えてくれず、そうらしいねと書くほうも読むほうもなんとなく思ってる
ただそれだけの気がしますし、その暗黙の了解があるから
成り立っているという気もします。
でもそれでいいんでしょうね。

これはシリーズ化していくらしいです。
たぶん続けて読んでいく気と思います。


一度読んだ本の内容を読み終わるとすっかり忘れてしまうようで
『推理小説』のほうは読んだはずなのに何一つ思い出せません。
本を見つけたらまた読んでみようと思います。
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by Kirill_Books | 2008-11-04 14:24