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私には呪いがかかっている
昔あるTV番組で放映された、話題のお店紹介番組。
そこで紹介されたのは
昔ながらのオカンな感じの女性達が切り盛りするおにぎり屋さん。
お昼にはサラリーマンが多く訪れ大繁盛。

インタビュアーは聴きました。
「どうしてここのお店のおにぎりはおいしいの?」
オカンな感じの店員はおにぎりを握りながら言いました。
「私の親指と人差し指の間からおいしくなるエキスが出てるからよ」

おにぎりを食べなくなって十年。
数年に1度くらいは興味本位で食べてみるけど、今では別に食べなくていいかなって気にもなってる。

私が握ったものでもダメなの?と悲しそうな目で見られると食べられないことが申し訳なくなるけど

本当はダメなんだけど、なんでだろう?
あなたの握ったものなら食べられる!
これが愛なの?愛なのね!

みたいな展開を期待して聞いてくる人がいるんだなって。
そんな都合のいい話あるわけない。
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by Kirill_Books | 2016-09-08 20:40 | Comments(0)
ひとりぼっち惑星から考える
「ひとりぼっち惑星」というアプリで遊んでみました。
すでに遊んでる方の感想を読んでると、一種のボトルメールなのかな?と思いましたが
そこに行きつく前にストーリーが展開されてるようなのでそこに興味を持ってトライ。

自分でメッセージを送信、他の利用者からのメッセージを受信できるまでに数時間。

そこに至るまでのストーリーに関わるメッセージは、
読んだことない!見たことない!ってものではないけど
安定して読める感じのもの。

ただ、利用者のメッセージはというと…
私は送りたいものもないし、知らない誰かのメッセージを読みたいわけでもないなと。
もう少し続けてみるけど、すぐ辞めちゃうと思う。


-----
ではUOに戻り、
「見知らぬ人からのメッセージ」をテーマに話を書くとして、どのようなものがいいかと考える。

海岸線を歩いていたら、エールの空瓶の中にメッセージ。
ここから出して、誰か会いに来て
みたいな感じの悲痛なメッセージだったとする。

拾った人は正義感出して、きっとどこかの孤島に取り残されてる人がいるんだと
ブリタニアの地図片手に舟を出し、探し回る。

中々見つからない中、航海しているとその後も何本かボトルメールを見つける。

その正義感あふれる人物の舟の船頭はある日、そのボトルメールが浮いて出てくる瞬間を見た。
そこでふと気づく。
ボトルメールを流してるのは、どこかの孤島に置き去りにされたどこかの人ではなく
隠された島、コーガル島からではないかと。

いつか正義感あふれる人物がそこに気づき、コーガル島につれてかれるとしたら
たまったもんじゃない。
船頭はすぐさま、その船から降りた。
正義感溢れる人物は未だにブリタニアの海をさまよって誰かもわからぬ誰かを探し続けてるんでしょうね。

そして、今こうやって別の船の船頭をしている。



これは大和のEMイベントの「つまらん話」にも合わせられるかも。
トクノ体現者のアバタールがうんぬんてメッセージを選べばできたかもだ。

個人的な6月末締切の話をようやく昨日書き上げて製本が終わり、
気が軽くなったところで大和EMサイトを見て
どういうルールだったのかをチェックしたというところだったけど
締切前にルールとか読んだとしても、二つを同時にはできないから書けなかっただろうなぁ。

なので、思いつきのアイディアだけとりあえず残しておこう。
いつか書くかもしれない。
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by Kirill_Books | 2016-06-23 18:52 | 思いつつ | Comments(0)
End Of...
暑いですね。
暑い中で、きゃっきゃうふふのハッピーエンドなど
想像もできないのです。

こんな暑い時期には、もっとこう…
じわじわくる怖さとか気持ち悪さとか
そういう方向のほうが考えやすいし、書きやすい。

というわけで、
お祝いと思える日に、本当に祝う気あるのか?という本をいただいたので
お返しに、本当にお礼を言う気があるのか?という話を書いてみました。



-----
End Of...

「君が心配する必要もないくらい、元気になって帰ってくるから」
彼はそう言って、旅立って行った。
どこの街へ行くのか、どこのアルケミストに頼るのか、何も教えてくれず。

どちらの空に向かって祈ればいいのかもわからぬまま
いつ帰ってくるのかも知らぬまま
すでに十分すぎるくらい心配してるし、不安になってるんですよ、と
彼に伝えたくても方法がなく
ただ眠れず、涙する日々が続いていた。


そして…

-----

こんな始まり。
※気持ち悪さを目指して書いたくらいの気持ち悪さなのでご注意。

End Of…
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by Kirill_Books | 2015-07-29 21:30 | 綴られたモノ | Comments(0)
ディアブロポートワインを想像してみる
ディアブロポートワイン(Diablo's Blaze Port)

Diablo=悪魔?
Blaze=炎?
Port=港?

メイン場所としてファイヤ島が頭から離れない。
フォーチュンファイヤ?
デーモンテンプル?

最初はデーモンテンプルのイメージだった。
b0096814_18555488.jpg

↓思いついていたあらすじ
-----
ファイヤ島は港がないので、外との交流があまりされていなかったが
人は住んでいて、小さい集落で生きていた。

ある船にのる金髪ポニーテールの男が、ファイヤ島に訪れる。
新しく流通させる商品を探すために。

ファイヤ島に住む人たちはワインを作っていた。
火山のおかげで年中暖かい島では、
出回っている一般的なお酒とは少し違うものを作っていた。

金髪ポニテ男が、そのお酒を飲んでみる。
「うまいッ!」
その酒をぜひ流通させたいと、島民の長らしき人に交渉する。
しかし答えはノー。
島民全員で一年浴びるように飲み続けても消費できないくらいの量を
作っているようなのに、どうして売れないのかと問うと
しぶりながら長は教えてくれる。

すべてはデーモンテンプルの悪魔達に供える酒。
悪魔を怒らせたら、どんな災いが起きるかわからない。
島の北東側が急な事変で溶岩に覆われたのも、異世界への道が続いたのも
悪魔が怒ったからだ!
だから私達は酒を作り続け、悪魔に供え続けなければならないという。
※外との交流をしてないため、アビスとかザー女王がなんとかとか
そういうのを全く知らず、デーモンテンプルの悪魔達の怒りで
天変地異が起きたのだと恐れている。

金髪ポニテ男は、島民にそれは違うと言い、
悪魔に交渉してくると言う。

結果的には、Underworldへの入り口と悪魔は関係なく
悪魔も供えられるようになったからもらってるだけで
酒がなくても、別にいいって感じだった。

島民のところに戻り、悪魔を(話しただけだけど)倒し、もう酒を供える必要はないと話す。
そして、その酒をくれと島民に言う。
島民は何樽ですか?お礼にいくつかあげますよって感じで言うが
金髪ポニテ男は、全部と言う。
この島にある酒全てだと。

さすがにそこまではと拒否しようとする島民たちに
金髪ポニテ男は正体を明かす。

金髪ポニテ男は全ての酒を奪い、接岸していた岸に火をつけて
島民たちが追えないようにし、去っていく。

また、来るからそれまでに悪魔に供えていた以上に酒を作っておけよと
言い残して。

-----
・・・長い。
色々考えたけど1冊で収められる気がしない。
金髪ポニテ男と悪魔をさらっとにしたけど
本当はさらっとしちゃいけない場所なんだと思う。
そうするとさらに長くなる。

どっかで聞いたことあるような、
こういう方向の話だよねと頭に浮かんだものを追うように
読んでいける話。


起承転結を10Pずつの文字数で想定する。

1冊に収める話にするには、話を膨らますことより
削ることのほうが大事だ。

初期の頃は、話を膨らましてまとめることのほうが大事だと
思っていたんだけどな。
いつから削る方を重視するようになってきたのか。

ありがたいことに感想を頂くことがある。
いつからか、「すっきりとした」とか「無駄のない文章」とか言われるようになった。
言われることは変化してきている。
書いてることが変わってきてるのだと改めて実感できる。
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by Kirill_Books | 2015-06-06 18:57 | 思いつつ | Comments(0)
麦秋ビールを想像してみる
休止して復帰した時の、
書けなさ具合やどういう考え方をして話を構築していくかを
思い出せなかった時の驚愕具合が忘れられない。

恐怖。
できてたはずの事ができなくなった時の恐怖。

未だに思い出せてない気がするし
休止前とは別の道に入り込んでる気がする。
同じところには戻れないし、戻る方法はもうない。

今はまたそんなことがないように
考える道筋をできるだけ残しておくだけ…



麦秋ビール。

二毛作の1期目の収穫期に収穫された麦で作ったビール…?
と、想定しよう。

麦。
ブリテイン西の麦畑とムーングロウ墓場近くの小さな麦畑を思い出す。
今回はブリテイン西の麦畑にしよう。
ムーングロウはなんだかんだ色々出ている気がする。

畑で麦を作りは、二人でやってる気がする。
夫婦?兄弟?姉妹?
夫婦にしたくなるが、"REMEMBER ME"をふと思い出して、
思い出すってことは似てるということだと思い、夫婦はやめて兄弟で想像する。


ブリテイン西の畑で麦を作っている兄弟。
兄弟はその麦でビールまで造っているのだろうか。
作って売ってる?
自家栽培→自家醸造?
かなりなお店になるな。
兄弟でそこまでやることに違和感。
麦だけ作って、ビール作ってる人に麦を卸してるのか?
それだと兄弟と麦秋ビールの関係性が希薄。
やはり自分達で作っているのだろう。


そこで一旦、ビールと兄弟の関係性から離れて
ブリテイン西の麦畑の近くには何があるだろうと考える。
ペット慰霊碑、西部ガードのなにかしら、ブリテイン温泉…
温泉?

兄弟は一日の汗を温泉入って流すんだな。
いいなー、毎日温泉。
温泉上がりのこの一杯!
そうか、二人は自分達の一日の疲れを取るための
温泉後の一杯のために、ビールを作ってるんだな。

市場には出回らないビール。
兄弟しか飲んだことのない麦秋ビール。

それを、海賊が飲んで気に入ったら…
力づくで奪うのか、言葉巧みに交渉するのか。
兄弟は海賊の誘いを拒否するのか。

なんてことを大まかに考えてから、仮の結末を想定した後に
登場人物の設定をする。

兄弟は仲がいいかな?悪いかな。
基本は仲が良くても、裏があったりしないかな。

書き手は兄弟のどちらかだよな。
兄弟の性格設定によってどっちで書くのがいいかが変わるなー。

凶悪海賊に上手く騙されていく兄弟の不幸が基本とは思うが
たぶんそれじゃない。

騙されるのじゃなくて、自分で騙されにいくんだ。
欲が、正常の考えを遮り、人の声を聞こえなくする。
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by Kirill_Books | 2015-05-23 16:33 | 思いつつ | Comments(2)
密造酒を仕入れました
地味に続けたい密造酒シリーズ。
最近新しい密造酒を入手してきました。


■アップル島ウイスキーの壷(Apple Isle Whiskey)
■ディアブロポートワインの瓶(Diablo's Blaze Port)
■秋分ワインの瓶(Equinox Wine)
■Napa Valley ファイネストシャルドネの瓶(Napa Valley's Finest Chardonnay)
■麦秋ビールの瓶(Summer Solstice Brew)
■アラベラのガーゴイル黒ビールの瓶(Arabella's Gargish Stout)


謎多いです。
■秋分ワインの瓶(Equinox Wine)
■麦秋ビールの瓶(Summer Solstice Brew)
特にこの二つ。
Equinox WineをGoogle翻訳で翻訳してみると、"春分のワイン"になります。
秋分のワインを翻訳してみると、Autumnal equinox wineになります。
equinoxの意味を調べると昼夜平分時,春[秋]分.となるから、
間違いではないのかな・・・
Summer Solstice BrewをGoogle翻訳してみると"夏至ブリュー"になります。

麦秋の意味を調べると
麦秋(ばくしゅう)とは、麦の穂が実り、収穫期を迎えた初夏の頃の季節のこと。麦が熟し、麦にとっての収穫の「秋」であることから、名づけられた季節。雨が少なく、乾燥した季節ではあるが、すぐ梅雨が始まるので、二毛作の農家にとって麦秋は短い。
七十二候では、二十四節気のうち「小満」の末候を「麦秋至」としている。
「むぎあき」又は「麦の秋」とも読み、夏の季語の一つとなっている。
(Wikipediaより)

麦秋を翻訳すると"Early summer"になったので、大丈夫なのかな…

もう意味を調べるとどうしていいかわかんなくなります。

■アップル島ウイスキーの壷(Apple Isle Whiskey)
調べてみたけどアップル島というのがウルティマで見つけられず
どっかの片田舎なイメージでいいかな…

■ディアブロポートワインの瓶(Diablo's Blaze Port)
Diabloからファイヤ島、もしくはデーモンテンプルなイメージ。
Diablo悪魔
Blaze炎
Port港
って意味かしら。

■Napa Valley ファイネストシャルドネの瓶(Napa Valley's Finest Chardonnay)
シャード名がついてるのは、昔はシャード固有のアイテムだったとか
なんか流れがあるのかなぁ…
Finest Chardonnayで最高級のシャルドネって意味らしいので、
Napa Valley'sを遠い異国の地とかそういう感じに使うか
どうするかかな。

■アラベラのガーゴイル黒ビールの瓶(Arabella's Gargish Stout)
アラベラだれ!
アラベラがガーゴイルなのか、ガーゴイルから黒ビールを奪った海賊がアラベラなのか。


■秋分ワインの瓶(Equinox Wine)
■麦秋ビールの瓶(Summer Solstice Brew)
この二つにいたっては、UO要素が密造酒名になんにもなくて
想像もできない。
難しいな、難しいな。

でもま、密造酒の名前から勝手にイメージする話というのが
そもそもの話だったので、軽く調べてみてUO要素が
よくわからなかったものは、そのまま勝手に想像しようと
思っております。

さて、どれから行きましょうか。

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by Kirill_Books | 2015-05-17 22:24 | 思いつつ | Comments(0)
ハンマーガール
「お兄ちゃん…私鉄打ちたい…」
糸車の横に立つ妹は、ハンマーをぎゅっと握ってそう言った。
「仕方ない、さっさとやっちまおう」
俺は妹の気持ちを落ち着けるように
現状がそれほどたいしたことじゃないと思っている雰囲気で話した。
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"鍛冶屋と裁縫屋"
まるで二つでセットのように扱われる店と店。
長く続く一族同士が認め合って生きている…わけがない。

色とりどりの布を扱って
ファッション最前線で働く裁縫屋と違い、見た目よりも頑丈第一。
熱い中で鉄を打ち、年中汗臭く
ハンマーを持つ手だけ妙に筋肉がついて、いびつな体。
裁縫屋の一族は、そんなダサい鍛冶屋といつも一緒と思われるのが
嫌で仕方がないらしい。
俺達は自分の仕事を力いっぱいしているだけなのに。

ニューマジンシアの裁縫屋は、
トレーダークエストの導入でルナに追いつくかと思われるほど稼ぎ始め、勢いついている。
それに比べ、俺達兄妹に任された品疎な売上げの鍛冶屋は
調子付いた裁縫屋に馬鹿にされっぱなしだった。

「ほら、その太い腕で糸車回しといてちょうだいっ」
裁縫屋の店主が妹に指図する。
妹はそのバシネットの中で泣きながら、糸車をまわす。
「あんたたち暇でしょ。こっちは接客で忙しいんだから
あんた達が糸紡ぎなさいよ」
確かに…一日中、裁縫屋は盛況で客が入れ替わり立ち代りやってくる。
裁縫屋の長が、ニューマジンシア首長に賄賂を渡したとかで
この街は配達で、裁縫屋の製品しか注文が来ない。
だから裁縫屋のやつらは得意げに、全く客の来ない俺達を馬鹿にし、糸を紡がせる。

「おにいちゃん、私あの人たち嫌い」
片時もハンマーを放さない妹が不憫でならない。
妹も裁縫屋に生まれたら、煌びやかな服を着れたのに。
女の子が生まれても、うちの一族は容赦しない。
初めて与えられるおもちゃがハンマーで
誕生日ごとに少しずつ重いハンマーを与えられる。
物心ついた頃にはハンマーの持つ腕が、2倍以上の太さになる。
本人が鍛冶屋を継ごうか悩む間もなく、継ぐこと前提で育てられる。

妹は疑うことなく鍛冶屋の娘として
ハンマーを片時も放さず、
一人前の証として父からもらったバシネットを喜んで被る。
俺よりも鍛冶屋の仕事が大好きで、
もしかしたら俺よりも太い片腕をもっと太くしたいと言う。

「あいつらが忙しいのは仕方がない。ほら、助け合いも大事だ、な」
思ってもいないことをいい、妹をなだめる。
俺達が暇で、あいつらが忙しいのは事実だ。

「私、鉄打ちたい。クレセントブレード作りたい…」
妹は大人しい子だが、稀に心に溜め込んで爆発するところがある。
今のこの状態が続くと、いつか何かをしでかすんじゃないかと気が気でない。
「うんうん、そうだな、作りたいな。夜になってあいつらが店仕舞いしたら作ろうな」
穏やかに、ゆっくりと言い聞かせるように言う。
何度も何度も。



そして夜になり、あいつらが帰った後、妹は嬉々としてハンマーを振るう。
「私あと、メタルシールドとクローズヘルムも作ってから帰るー!」
もう夢中で、そろそろ帰ろうという俺にそう答える。
バシネットの中では、きっと笑っているのだろう。
ようやくハンマーが振るえる。
やっとやりたかったことができる。
鍛冶しか知らない子に育てられたのだから仕方ないのだろうか。
不安になりながらも、早く帰れよと声をかけ俺は家に帰った。

なれない糸紡ぎに疲れたのか、俺は妹を待つつもりが気づいたら寝てしまい、朝。
家の中には妹がいる様子もなく、不安な気持ちで店へ出勤する。
「おにいちゃん、おはよー!」
妹は昨日と変わらず店で、ハンマーを振るっていた。
「お、お前帰らずずっとやってたのか!」
「うんっ、すっごく楽しいい!私もう糸車回したくない!」
ガツンッガツンッと振るう腕にその気持ちが込められているのがわかる。
「それにしたってもう朝だ、裁縫屋が出勤してくるだろ」
とはいえ、この時間になっても誰も出勤してないのが不思議だ。
「大丈夫だよー。
あの人たちの家にいって、カツンッカツンッて。えへへ」
え…?
カツンカツンて?
えへへって笑える状況なのか?
「おにいちゃんも早く仕事始めなよー」
妹にこれ以上聴くのが怖くて、でもこのまま聞き流していい事じゃない気がして。
声をかけようとした時に気づいた。
妹が打っているロングソードにハンマーの形で赤黒い跡がついていること。
それをじっと見ている俺に気づいた妹は立ち上がって俺に近づく。
「おにいちゃん。早く仕事しないと、私怒るよ?」
静かな声でそう言いながら、ハンマーをぶんぶんと振った。


-----
ニューマジンシアはどうして、
鍛冶屋と裁縫屋が逆に場所にいるのかなと考えてたらこうなった。
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by Kirill_Books | 2015-05-04 14:27 | 綴られたモノ | Comments(2)
フラワーエレメンタル
今がその時ではないだろうか。
自らの意思で、自らの存在を示す、その時。


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母は外にいる人間に聞こえぬように、話して聞かせてくれた。
祖母は確か、コーガルの腹の中から見つけられた一つ。
それを花屋が育て、母が生まれ、私が生まれた。
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風が吹いた時の動き方や
目立たずにさり気なく育つこと、
暇でも勝手に動かない忍耐は言い聞かされてきたし、
生まれた時から身についていたと思う。

誰かに育てられて
私は花らしく振舞って一生を終えるのだ。

それでも、時に思う。
なんなのだ
私は。

そこらに咲いている花と私の違いはなんなのだと。
周りをじっと見ても、私のようにたまにワンテンポ遅れて
そよがれるようなヘマはしない。
きっと真っ当な花なのだろう。
では、私はなんなのだ。

本来なら風に吹かれたぐらいではびくともしない。

本来であれば、
「綺麗だね」と呟く人間に
「あなたに比べればね」と言える位はできるのに
言ってはいけない、声を発してはいけないのだ。

母は人間を驚かさないように、
花のように振舞いなさいねと言っていたけれど、
そんな理由なのだろうか。
そんな理由で自分らしく動いてはいけないのだろうか。
私は。

…と思っていたのだけど。
今まではそう悩んでいたのだけれど。

あちこちで買い集められ、今この大桶の中に飾られている
私達
大桶の中で風の当たり方がちょっと違うからなのか
私達
なんだか皆少しずつ
動きがおかしいと気づいた。

時に視線を感じる。
誰が一番先に正体をばらすのかと、
お互いにけん制しあってるような
せーのっで言ってしまったほうが楽じゃないかと
私達
せっかくこう出会えたのに
私達

タイミングを探している。
私達
解放されようとしている。



…大桶の中を覗き込む人間達がいる。

今がその時ではないだろうか。
自らの意思で、自らの存在を示す、その時。
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大桶の中の花が一斉に
「私きれい?」
と好き勝手に舞っても
私達を今までのように綺麗と言ってくれるだろうか。


-----
きっかけ↓
某日、北斗文芸大会 会場で花桶を見ながら

秘書: わさわさ
秘書: してる
Kirill: なんかすごい生命体が
Kirill: うまれてそう
職人: 花エレとか
職人: いそう
Kirill: 花エレ!
Kirill: なにそれ
Kirill: かわいい
首長: ww
秘書: フラワーエレメンタル・・・!
秘書: それで一冊書けそうな
Kirill: かけそうだ
秘書: 名前出ましたね


希少生命体は代々、一般的な花と同化してばれないように
生きてきて、他に仲間はいないと思っていたけれど
色んなところから集められたところにきたら
あれ?もしかして同種族いっぱいいるんじゃね?
そしたら、花の真似事して小さくなって生きてなくても
別にいいんじゃね?
って思うようになったみたいな

あらすじかけば、すごい簡単なことなのに
どうしてこういう話になってしまうのか。

勉強だなー
練習だなーと思うのだけど

一つの話をこねくり回しても
劇的に変わることはなかなか難しいので
これは、これで。


こんなすごい花桶(いけばな?)を見れる展示会場についてはこちら!
■Britain Book Event 03 / Exhibition / トリンシックDays
■ブリテイン文芸大会 [Third] ~アンさま秘密の物語~  in Hokuto 展示会告知 / ブリ首長になったAnneの日記
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by Kirill_Books | 2015-03-19 00:43 | 綴られたモノ | Comments(2)
ライキューム独立宣言
文芸大会の締切過ぎましたね…
昨日の23:59でしたね…
過ぎてしまいました。


ここでボツネタを一つ。

「ライキューム独立宣言」

1.
ライキュームから数年前に飛び出してったある男が帰ってくると一通の手紙をよこした。
あの男は確か、飛び出してったあと、発見されたばかりのアンブラに行ったはず…

研究員達は、口々に
「逃げてった奴が今頃なんだ!」
とか
「ネクロマンサーが来るのか!ネクロ魔法の研究か!」
など噂していた。

その中で飼われていたラマ一頭だけが危機を感じ
ムーングロウ首長にこの情報を伝えに行った。

2.
その頃ムーングロウ ヘラルド前では
今期初当選した首長が初めてのギルド契約を行っているところだった。
「よしっと、私の仕事は評議会への出席とギルド契約の継続。
あとは平穏に半年過ぎてくれるのを願うわ」
元首長という肩書ほしさのために一度だけと思って首長に立候補した女だった。

3.
頭からすっぽりと黒いフードをかぶった男がライキュームに現れた。
「昔と全然変わってないな。風と本のめくる音だけ。
俺が、俺が変えてやる」
研究員たちは男がやってきたことに気づいていたが
研究を優先したいのと、
逃げ出してった奴が今更戻ってきて何ができるという思いもあり
遠くから静観していた。
フードの男はライキューム中央にいきなり大それた形の重そうな椅子を設置し
大きな声でこう宣言した。
「今日ここに、ライキュームの独立を宣言する!」


4.
ようやくムーングロウについたラマは首長を探した。
ちょうど首長官邸に人影を見つけ、叫んだ。
「ライキュームが大変なことになりそうだ!」
その声を聴いたのはまさしく首長。
さっき首長になったばかりの、平穏無事に半年過ごしたいと思っていた首長だ。
「えっ・・・大変なことに・・・なりそう・・・?」
あまりの不確定要素が多すぎて驚いたらいいのかなんなのか。
ラマと首長はしばし見つめあった。
「いや、たぶん事件なんですって!ライキュームに来てください!」
「起きそうなら起きてからでもいいじゃん。起きないかもしれないし」
「あの男から手紙が来たんですって!」
「どの男?」
「数年前に逃げてった男ですよ!」
「そんなん、またお世話になりますーって話でしょ」
「ちがうんですって!そんなのんびりした手紙じゃないんですって!」




ここまで想定して、これどんだけ長くなるの・・・って思ってやめた。

長編を書くのはonion先生に譲ります。
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by Kirill_Books | 2015-03-02 21:00 | 綴られたモノ | Comments(0)
1:初老のタウンクライヤー
「ほら、ちょっとこっち来て座んなさいな」
 タウンクライヤーは歩き回っている青髪のヘアスタイリストに声をかけた。
「タウンクライヤーがサボってていいのかよ」
 向かいに用意された椅子に近づきながらヘアスタイリストは言った。
「いいのよ。どこかの知らない人が用意してくれたんだから、消えてなくなるまでは休憩時間さ」
 青髪のヘアスタイリストはしょうがないという顔をして、椅子の横に立つ。
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「立ち仕事が辛く感じてきたなら引退時期じゃねえの?」
 自分はまだまだと言いたいのか、青髪のヘアスタイリストは座らない。
「この肌ピチピチ、髪サラサラのタウンクライヤーが引退するわけないじゃないか!」
「あんたのそれはポリモフだろ」
 さらっと暴露され、タウンクライヤーは狼狽える。
「お、お前なんでそれを…」
 青髪のヘアスタイリストは斜め上の何もない空を見つめ、確か…と思い出そうとした。

「俺はヘアスタイリストだから、人の髪はチェックしてるんだ。
  それは無意識な時もあるが、人を髪で覚える感じだな」
 タウンクライヤーは質問の答えになってないと言い掛けたが、
それに気づいた青髪のスタイリストは、まぁ待てとでもいう感じでタウンクライヤーを手で制した。
「あんた長いことそこに立ってるから、こう言っちゃあれだが
  少しずつ白髪交じりになってきたのがわかったんだよ」
 そう言われて、タウンクライヤーは髪を隠すようにギュッと深く帽子をかぶった。
「タイミング見計らって髪染めてやろうかなって思ってたんだ。
  タウンクライヤーがピンクとか黄色とか派手な色にしないだろうし、
  いっそ曝け出して白髪か銀髪でもとか、
  でもなんでいきなり染めるの勧める?って思うだろうし、
  白髪気にしてたら他人に言われたくないだろうしなとか色々思ってたら、だ」
 タウンクライヤーは帽子から手を離さず話を聞いていた。
「あんたの髪から白髪が消えたんだ。最初はどっかで染めたのかなって思ってた。
  でもよく見ると肌の色も変わってるんだよな。しかも毎日違う色。
  それで、あーポリモフしてるんだなって気づいたわけさ」

 タウンクライヤーはまだ帽子から手を離さずに言った。
「あんた、ポリモフしてまで若作りしてって隠れて笑ってたんだね」
 青髪のヘアスタイリストは驚いた顔をして、顔の前で手を振った。
「とんでもない!ポリモフを選んだのは、今の自分を変えたくないんだろうなと思ったんだ。
  こう言っちゃ失礼かもしれないが、一般的にだ。
  一般的にタウンクライヤーって若い子が目指す職業で、
  若い子が声張り上げてニュースを叫んでるってイメージがあるだろ、一般的なイメージで!」
 タウンクライヤーの顔色を伺いながら、あくまでも"一般的"という言葉を繰り返しながら話を続けた。
「でもあんたみたいなやつがいてもいいよなって思ってた。
  逆に自分の見た目を変えてまで、イメージに合わせなきゃいけない職業かとも思った」
 タウンクライヤーは帽子から手を離した。
「そんないいもんじゃないよ」

  青髪のヘアスタイリストはようやく椅子に座った。
  立って見下ろす形ではなく、同じ目線でタウンクライヤーの話を聞こうとした。
「色々迷って、私もそろそろやめどきだろうかとか、迷って決められなくて一時しのぎのポリモフさ。
  やめることも、この年老いた自分を見せることも選べなかっただけさ」
 青髪のヘアスタイリストは、何も言わず座っていた。
 二人は向かい合っていたが、それぞれは別のことを考えているようだった。
「今度さ、今度の休みの日にさ」
  先に口をついたのは、タウンクライヤーだった。
「どうした?」
  青髪のヘアスタイリストはタウンクライヤーに目を向けた。
「私に似合う色に染めてくれないかな。
  落ち着いた知的に見えるような、本当の私に似合う、隠さなくてもいいような色にさ」
 タウンクライヤーは言ってから少し笑った。
「もちろん!ダークブラウンの綺麗な色が似合うと思うんだ。俺にまかせとけ」
 二人は顔を見合わせて笑った直後、椅子とテーブルは消え、それぞれは仕事に戻っていった。


-----
この前ニュースに、フジテレビで初の女性アナウンサーが定年みたいな
ニュースが出ていて、タウンクライヤーの定年とか長く勤めたらどうなるだろうとか
そういう系のことをぼんやり考えてたらこうなった。
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by Kirill_Books | 2015-03-01 15:41 | 綴られたモノ | Comments(0)