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君がいなくなった

噂というのは、どうしてうまい具合に耳に届くのだろう。
それが良いこと、悪いこと関係なく。

先週、自分が駆け出しの頃世話になった人がいなくなったと聞いた。
もう…そうだな
数ヶ月に一度名前を思い出すかどうかの
銀行で荷物の整理している時に、
奥底に入れられたムーンストーンを見たときに
少し思い出すようなそんな状態だった。

人は、偶然に導かれるように近づいて交わり
あっという間に離れていく。
追いかけることはないし、
自分から遠ざかることもない。

なんとなくそれが自然の摂理で
ただ"タイミング"なのだろうと
あまり考えずに受け入れていた。

だから、出会ったことも、
色んな知識を彼に教えてもらったことも
知らず知らずに離れてしまったことも
ただ"タイミング"だったのだろうと思っていた。

そんな出会いはいくつもあって
特別ではない、その中の一つだと思っていたのだ。

きっともう会うことはなくても
彼は彼の世界で楽しくやっていると思っていた。
彼の世界にもう私はいなくても
一緒にいたという思い出があれば
それでいいと、思っていたのだ。

でも、いざ彼がいなくなったと聞いたら
頭の中で描いていた
"どこか知らない場所で楽しくやっている"という
無責任な想像が破綻して
思い出したときに声をかければよかったとか
たまには一緒に遊べばよかったとか
責任の一端は自分にあるような気持ちになってくる。

実際には何もできないだろうに。
驕って、自分なら何かできたかもと思ってしまうのが嫌だ。




いなくなった現実が少しずつ重たく心にのっかってきている。
君の声が聞きたくて、もう何度も何度も思い出を巡っている。
もう帰ってこないだろうと、
行き場のない気持ちがどんどん溢れてくるよ。

どうしようもないのに
いまさら
どうしようもないのに
Commented by TOMO at 2014-05-30 01:14 x
わかります。私も以前同じ思いに駆られました;;
サミシイですよね。
今ymtで活動しているのですが、忙しくin出来ない間にどんどん人が音信不通になってしまったり・・・
私もin率が低下しているので、偉そうなことは言えないのですが、お互い後悔のないようにしたいですね(´・ω・`)
Commented at 2014-05-30 02:06 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by Kirill_Books at 2014-05-31 20:39
>TOMO 様
コメントありがとうございます。
言われるように後悔のないようにというのが一番ですね。
いつ行っても人はいるし、遊ぶ人はいるし、楽しい時間をすごすことはできるけど
もうあの人はいないというのは、少しずつ実感してくるものだと思います。
Commented by Kirill_Books at 2014-05-31 20:45
>鍵コメ様
コメントありがとうございます。
時間の経過とともに薄れていく思い出だと思っていましたが
そうではないのだなと今頃になり実感している今日この頃です。

行き場のない感情で、自分でもどうやって昇華したらいいか迷い
その一つの方法がこの文章というわけです。
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by Kirill_Books | 2014-05-30 00:05 | 綴られたモノ | Comments(4)

Ultima Online 瑞穂シャードでUO小説書いて本屋をやってたりするキリルの話だったりなかったり。


by Kirill_Books